日本人には難しい英語で試験を受けるということ
タイトルはネタです。
toeicの試験は受けてみると分かるかと思いますが非常にとっつきにくいです。
英語の勉強は学生時代などで少なからず経験するはずですが、使う言語は日本語ですよね。
しかしtoeicの試験では問題文も出題音声もすべて英語で、回答以前に何を聞かれているんですかこれは?と分からないことすら最初はあります。
今回はそんなtoeicって難しいけど面白いよねという魅力を紹介し、結局パーフェクト取ろうとすると各パート難しいという話をしていきます。
toeicの難関パート7選
7選は全部じゃんという突っ込みが生まれそうですが、そういうネタです。
実際のところどのパートも満点が必ず取れるかと問われると800点台くらいまでの人は確かに取れないと思うのではないかと思います。
簡単と言われるパート1でさえ難問が1問混じっていると多分消去法でこれじゃないかな?と根拠をもって答えられないことがあります。
どれも難しいですが、toeicはパートごとに必要とする戦略や出題の形が違っており面白いものです。
ここでは各パートのここが嫌らしいというところを楽しんでいきましょう。
難関パート1
パート1はリスニングの初歩。
6問と短い割にはこの1でしか出ないような単語があり、パート1は満点で当たり前のような考えを持っている人のリスニングパートの調子を崩すパートです。
ここで思わず出鼻をくじかれるのはtoeicあるあるです。
物の状態や明確なオブジェクトが無い問題が難問であり、being過去分詞、have 過去分詞,能動態受動態、パート1に出る単語などが速い速度で流れるので、1度?が出るとそのまま飲まれてしまうことがあります。
出題数が少ないので対策の費用対効果が良くなく、かといってやらないと出鼻をくじかれる難関パートですね。
初めて受ける場合、リスニングパート開幕の音声をパート1の開幕と勘違いしてしまう可能性があります。
摸試などを事前に解いて勘違いしないようにしたいですね。
難関パート2
リスニングで心がくじけるパートといえばこれです。
初見は文頭が聞き取れるかどうかというレベルの早い音声が流れます。
回答リズムが速く、解けない問題に迷ったり、どっちにしようか判断に遅れると続いて次の問題も落とす魔のパートです。
なんてことは無い問題のはずなのに、前の問題でメンタルがぶれて3問ぐらい連続で落とすことは誰しも経験するのではないでしょうか?
新形式から導入された間接応答が非常に厄介で、ビジネスの英語テストなのにそんな回答じゃ問題がありそうな変な応答をするものもあります。
問題数は多く25問。
序盤程優しいという訳でもなく開始早々難問が出てそのままそれに引きずられて数問落としたりします。意地が悪い。
それでも文頭が聞ければ解けたり、引っかけが分かりやすかったりするので7~8割程度までは比較的安定して届きます。
ですが、上澄みを詰めていくのには苦労します。
パート3,4の方が難しいという人もいますが、各パートの正答率的なところまで見てみると意外と長文パートと変わらないような気がしますね。
難関です。パート2が悪くて今回は諦めだぁと心が折れるのは結構経験しますよね。
難関パート3
長文パートの第一陣。
パート2で短文に意識が向いたものを長い分でかく乱させる難関パートです。
なんといっても前パートとの切り替えが課題で、素早くパート3の先読み&待ち伏せに切り替えねばならないのですが、パート3、4がリスニングのボス的な存在であることから試験本番ではプレッシャーがあり、最初の大問1~2位まで切り替わらないことが多々あります。
パート2がよくできたのに3の出だしで躓くのはリスニングあるあるではないでしょうか?
そしてそのあとはスムーズにいくんですよね。
3の中でも難易度が高いのが満場一致で問題文の長い問題と発言の意図を問われる問題です。
試験中にはこれが続いたりするとふざけるなと思わず切れてしまう位嫌な問題です。
運よくgo to the next pageが被っていると世界で一番うれしい5秒程度の時間が生まれます。
それぐらいかつかつで間違いなく難関パートです。
難関パート4
パート4は3と好みが分かれますが、4でリスニングが終わるため、3よりも後半に気が緩みやすいパートと言えます。
扱っているテーマが一人語りなので、個人的には3より苦手です。
パート4となると試験開始から30分ごろになるので、度重なる英語の猛攻で集中が途切れかかってきます。
後半になるとなんかこれじゃね?とマークが適当になりやすいので気を付けましょう。
3同様意図問題と文の長い問題が厄介です。
会話が一人語りで進んでいくので回答の根拠があっという間に過ぎてしまったり、音声自体が気が付いたら終わっていて焦ることもあるパートです。
難関です。
難関パート5
リーディングパートの入り口ですが、ここから常に時間との戦いが幕を開けます。
5も8割程度から難しくなるパートで、語彙レベルが非常に高い問題と時間の焦りからたまに頭がおかしくなってケアレスミスが生まれやすいことから難関と言えます。
パート5で焦るのは隣の人や周囲の人との回答スピードにつられそうになるということです。
明らかにめくるスピードが速い人がいると自分が遅れているように錯覚し、ペースが崩れます。
また、摸試や練習のような配分で解けないパートであり、気が付いたら目標の12/10/8分を余裕で超過してしまいます。
パート5ではこっちかもしれないという”気付き”が頻発します。
大抵初見でピンと入るものがあり、熟考すると別の答えが出てくるのですが、最初の答えの方が正しいことが多いです。
難関パート6
パート6はリスニングでいう2みたいなものです。
6に充てられる時間がかなり短く、大問1つにつき2分が基準です。
パート5で時間が押していると半分パニック状態で解くことになります。
なので最初程パート6が全くできなかったと感じられるかもしれません。
5に似ているのですが、英語の文を読んでそこから推測する必要があるため、前後や文中の時表現などの知識が必要です。
難易度はもちろん高く、セオリーである文挿入問題を後回しにすることもあって回答の順番もばらばら。
時間に追われてマークシートもズレてしまい記憶がない状態で突破する人もいるはずです。
言うまでもなく難関です。
難関パート7
パート7は難関です。
フルマラソンのゴールに傾斜のある坂を用意しているようなものです。
7にたどり着く時点で受験者は集中力もボロボロ、精神的にも疲れており、時間にハラハラしています。
コース料理の最後にステーキが出てくるようなもので、覚悟を決めて集中力を維持できるかがカギとなります。
880程度でも解き終えるのは不可能なのですが、最大のカギはやはり集中力。
これが切れると英文を読んでいるのに意味が取れなくなるというバグが発生します。
日頃からパート7テスト1回分以上の英文を読んでいるかどうかで本番での継続力に差が出ます。
読み切れない人は試験当日を一番英語を読む日にするのではなく、当日が一番読むのが少ない日にするくらい物量に触れるのがおすすめです。
最後のマルチパッセージはもう殺してくれというぐらい時間的にもギリギリで、文の上で目を滑らせながら回答の根拠となる一文や単語、noticeのような根拠になることが多い特例などを探す羽目になります。
パート7くらいになるとカロリーも消費しているようで、地味にお腹が鳴るのが恥ずかしいと言った英語試験以外の敵も出てくる難関パートです。
お腹が鳴っても周りの人はお腹すくよねーと共感してくれているはずです。
難関パートたちを紹介しました。
このようにひとえに英語の試験と言っても同じ英語でも求められる対応がかなり変わるのがtoeicの面白い点です。
実際toeicは難しく疲労感も大きいテストなのですが、何回も受けてしまう魅力があります。
それはやはり英語というテーマでありながらも多角的に複数のパートに触れられるからでしょう。
toeicを受けてしまう魅力
やはりゲーム性がありますよね。
各パートの勉強をしていくと痛感しますが、英語という共通のテーマでありながら勉強の仕方が大きく変わります。
ニンジンをスティックにしたり、いちょう切りにしたり、乱切り、細切り、細かく砕いたり色々な仕込みがあるように
英語を各パートに適応させるように勉強していく必要があります。これが魅力だと思いますね。
パート1のような出題数が少ないパートでは成果は分かりにくいですが、問題数が多いパートは8割程度までは勉強の成果が分かりやすく、対策した効果を感じやすいのもいい点だと思います。
出題数が多いので点数が上がってくると出題範囲をカバーするのも大変になってくるので正念場となり、いわゆる○○点の壁に跳ね返されることになります。
ただこれって英語に限らず現実でもよくある壁なんですよね。toeicを鍛えていくとそうした日常の問題解決能力も上がっていくのが面白いと思います。
また、それに合わせて自分でものを調べたり疑問点を解決できる能力、時間に間に合わせるための問題を捨てたり選ぶ判断力、大量の音声から合理的な結論を導き出す論理的思考能力と情報処理能力といったような社会人として欲しいスキルが伸びていくのも体感できるので、toeicにはまる人がはまり続けてしまうのだと思いますね。
難関パートばかりで苦しいtoeicですが、筋トレの格言に最も効果的なものは最もつらいことだというものがあります。
そう考えると難関ばかりのtoeicは実に効果的だと捉えられますよね。
さあ辛いですが試験に向けて勉強をしていきましょう。
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