ディクテーションをやるべき理由。リスニングで伸び悩んだり学習初期に効果が高い勉強法。

辛いが効果の高いディクテーション


英語学習初期はとにかく英語が聞こえなくてつらいですよね。

そんな風には絶対言ってないし聞き取れるようになる気がしないというのは多くの0から英語を学び始めた人が体験する通過点です。また、音が聞こえずtoeicのリスニングで停滞してしまうのもよくある体験です。

今回はそんな音が聞こえない方に向けて辛いけど効果抜群な勉強方法、ディクテーションを紹介します。

英語の音が聞こえるようになるいい方法なのですが、やるうえで注意点などもあるのでよく理解しましょう。

ディクテーションは効果があるのか?


個人的な体験から述べるとディクテーションには大きなリスニング改善効果があります。


ディクテーションは聞いた英語の音を書き記すという勉強方法なのですが、これにより自分が何となく聞いている音が本当に聞こえているのか?それとも適当な日本語に代替されているのかがよく分かります。

これに加え、書き記した音と実際の音のギャップを把握できるというのがディクテーションの素晴らしい所です。


効果的な学習方法なのは間違いないのですが、ディクテーションは発音と音読のセットを組んでより効果が認められると感じますので、初心者が始めるにはその前にやっておくべきことがあります。効果的な方法を理解していきましょう。

ディクテーションの前に発音学習


最も重要なことはディクテーションをやる前に英語特有の発音と発生について理解しておくことです。


聞いた音を書き記していくのですが、事前に正しい音を理解していなければ書き記した後に音読しても正しい音に修正ができません。


するとどうなるかというと英語っぽい英語ではない音をずっと学ぶことになってしまいます。


これを続けると悲しいことに一生懸命勉強してもいつまでも英語が聞き取れず、成果が出ずに才能がないからと辞めてしまうということに繋がります。


なのでやはり発音に関する部分は0から始める方は特に力を入れて取り組みましょう。


名著の英語耳ですが、私は学習初期~2か月ぐらいまで1日の中に必ず取り入れていました。


英語学習時間が当時はたくさんとれていたので、1日8~10時間ぐらい勉強していましたが、おかげさまでtoeic600点は3か月ほどでたどり着けました。リスニングは350点でしたね。


発音の矯正はあらゆる英語学習の土台となりますので、ディクテーションをやりません。という方でも発音から入るようにしましょう。

ディクテーションのやり方


ディクテーションですが、0からの初心者は聞いた英語を保持する能力がまだ低いので、1文を○○書き記そうとする必要はありません。


同じ文章を流し、ストップしてリピートして構いません。


ディクテーションの目的は長い文章を書き記すことではなく、聞いた音と実際の音のギャップを知ることなので、覚えなくてもいいのです。


その代わり聞こえないところでもなんとか書き記してください。


例えばwrite it down は書き記すということですが、0からの初心者はライト イット ダウンと読みますよね。


これは実際に読まれると ライリッダウン と聞こえます。 

へーすげーで終わるのではなく、なぜそういう音になるのか考えるのが重要です。


見るとwrite it down はwriteはtの音で終わっていますね。 次のitはaiueoの母音の音で始まります。
tは破裂音と言われる音で、英語に特有の音なのですが、破裂音で次が母音だと音に繋がりが生まれます。


tのおとがrに近くなるんですね。


it down に目を向けてみるとどうでしょうか? it とdown tとdで始まっています。


これは破裂音で終わり破裂音で始まっています。この場合破裂音同士で音がくっつき、後者の破裂音dが発音されないという英語特有の音が生まれます。


分かりにくいなら実際に音を出してみましょう。 it downをイット ダウン というとトと ダが言いにくいですよね。


そこでイッダウンになるのです。

まとめるとライリッダウンとなります。


このようにディクテーションの真価は聞いた音が英語的になぜその音になるのかを理解することにあります。


逆に言えばそれを理解しないならディクテーションをやる意味はありません。

しっかりと書き記した音と実際の音のギャップからなぜ英語話者はその音になるのか?理解することが大事です。

実はこれって耳にタコができるほど重要性を説いた発音の部分の話なんですよね。

名著、英語耳ではそうした英語特有の音の繋がりの理解にかなり焦点が当てられており、英語が飛躍的に聞こえやすくなる土台が作れますので、全ての0から英語を学ぶ方にお勧めできます。

聞いた音をものにする音読


書き記した音と実際の発生のメカニズムを理解したら次はその分を音読してものにしていきます。


英語学習によく言われるものとして、出せる音=聞き取れる音というものがあります。


個人的な体験からもこれは正しいと思います。

なので音読というのは一見するとアウトプットに見えるのですが、実はインプットにもつながる非常に効率がいい勉強です。

重要なのはしっかりと音声の仕組みや文章の構文などを理解したものを読むことです。これをしないと音読の効果はほとんど効果が無いように感じます。

そう考えるとディクテーションの音読は、既に正しい発音を理解したものを音読するので効果的だと分かりますね。

音読では自身がネイティブになったつもりで音を出していきましょう。無意識で定着するまでにはかなりの訓練が必要です。私は多分100~200位は同じ文を読んでいました。

今当時を振り返っても正解だと思いますね。

ディクテーション文章の音読は聞いた音のリスニングに大きく貢献するほか、英語のまま英語を理解する能力の向上にも繋がります。

発音とディクテーションは今後の英語学習の土台と構築する非常に重要な勉強です。

遠回りに見えるかもしれませんが、私がまた0から英語をやるとしたらこの2つには当時よりもさらに力を入れると思います。

0から英語をやる皆様もぜひ騙されたと思って構いませんので、正しいディクテーションをやってみてください。

聞き取れない現実を目の当たりにすることになり、苦しいものですが、そういう勉強こそ効果的なものです。

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