錯覚資産としてのtoeic
錯覚資産という言葉を聞いたことがあるでしょうか?文字通り相手にまるでそのように錯覚させる資産のことです。
イメージしにくいですよね。toeic800点を持っていると800点レベルの英語ができるという以外にもその人は優秀なのではないかと錯覚させてしまうということが錯覚資産としての機能です。
実際に点数を持って社会に出てみると思わぬポジティブな反応をもらえますので、錯覚資産として大きく機能すると言えそうです。
突き抜けると他も優秀に見える
あなたの周りに何か突き抜けて秀でた能力を持つ人はいませんか?
人の名を覚えるのが上手い。コミュニケーションで懐に入るのが上手い。プレゼンが上手い。ガイドが上手い。
説明や営業が上手いなどなど例を挙げるとキリがありません。
そうした何かのジャンルで優秀な人というのは他のジャンルや仕事の事情は知らないけれどもきっと能力が高いんだろうなと錯覚しますよね。
マスクをしている人の顔を見て自分の理想とするパーツで補正をかけてしまうように、人間というのは優秀な能力があるとまるでその人自身の他の能力も優秀であるかのように錯覚してしまいます。
あなたがビジネスにおいて秀でたものを持っているならば英語ができればそのことがやはりあいつは優秀だと。
そうした秀でたものがなくともtoeic〇点ならばあいつは優秀に違いないというように錯覚してくれるのです。
これは周囲に英語ができる人がどの程度いるか、周りのレベルの影響も強く受けます。
大企業であればある程英語学習者の割合は増えると思いますし、中小やスタートアップならば少なくなるでしょう。
私の例は周りの英語話者がいない環境でしたが、当時730点のレベルでも英語ができる人であるという風に面接時に好反応をもらいました。
730点は中学レベルがおおよそできてちょっと理解が高まった程度のレベルなのですが、自己評価と他者評価の違いが表れています。
英語を自発的に学んでいるという点で上層部もやはりそうした英語のニーズを体感していたらしく、いい印象のまま組織における英語の必要性のような話に繋がり、会話が弾んだのを覚えていますね。
また、私は殆どの人が経験していないような対人レベルの業務を経験しており、その専門性もあってスムーズに採用された経緯があります。
英語を中心とした向上心と専門性がポジティブな行動を取る人物として評価されたのではないかと思いますが、今思えば当時の英語力、それから専門性も笑ってしまうぐらい浅いものです。
専門性のみでは採用されないレベルであったと思いますが、この点は錯覚資産として英語が作用してくれたのではないかと思いますね。
自己認識と他者評価
英語においてあなたが学習を続けてtoeicの点数を求めていくと、必ず自己評価と他者評価のギャップに苦しめられることになります。
英語を始めたばかりの時はtoeic700点の人は英語がとてもできる。
800は海外部門に行けるレベル。900はネイティブだ!というような高い評価を見出していると思いますが、実際には800後半でもむしろ英語ってわからないよね、難しいよねというような段階です。
つまり学習者はtoeicのレベルを正しく評価できているのに対し、世間的には学習前のあなたの評価が一般的となるため、800以上の点数を持つ物は自己評価以上の期待を他者から背負うことになります。
英語人材がついに来たというように期待されてしまうのです。
そして期待されるということは非常に重要な成長のファクターになります。
人間の中には期待されなくても成果を出せる、継続ができる人もいますが、通常は期待されている方が成果を出しやすいです。
俗にいうピグマリオン効果というものですね。
英語学習者はその渦中に立たされることで成長できるのです。
錯覚資産の期待を糧に
ピグマリオン効果を知っていますか?
期待されているとその期待に応えるように能力を発揮するというものです。
有名な例としては学校の試験において教師が期待していることを告げたクラスとそうでないクラスでは期待されたクラスの方が点数が優位に高くなるというものです。
当然期待しないことを伝えると点数が下がるという効果もあります。
つまり人は周囲の影響を受けていないように振舞っていたとしても実は周囲からの影響を受けて行動を選択しているのですね。
toeicを活用すると英語の領域では特に中小や規模の小さい会社では英語ができる人材も少ないためそうした期待を背負うことになります。
これはプレッシャーであるとともに大きな期待を受けた成長のチャンスでもあるわけです。
英語を活用してあなたの専門性と掛け合わせ、希少価値の高いスキルを持った人材となれば必然的に期待されるというものです。
その期待は間違いなくあなたの能力を超えているかと思いますが、筋トレと同じく実力以上の負荷をかけることは成長に大きく役に立ちます。
英語を通じた錯覚資産としての視点にはこのような背景も隠されているんですね。
英語学習者の中で900点台の人は平均して150万円程年収が高いとされています。
それはもちろん英語ができることによるニーズや外資など給料がいい条件への転向というのも考えられますが、この錯覚資産として期待以上の仕事を与えられることにより自身の成長が大きいのではないのかなと個人的には思います。
通常は仕事などで高い成果を上げてつかめる可能性があるチャンスを英語由来で獲得できる可能性が生めるこの錯覚資産としてのtoeicを知れば、自ら英語学習しようかと思っている意欲のあるあなたも頑張る気が湧いてきませんか?
長い道のりですが続けていけば必ず点数は取れます。独学で英語をやるならば色々なコンテンツを活用してみてくださいね、
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