英語をやるなら隙間時間というけれど
英語やtoeic学習において特に時間のない社会人は隙間時間を活用しましょうというのをよく目にしますよね。
ですが具体的な方法や効果的な方法については何もなく、いわゆる通常の勉強を通勤中にすることが隙間時間の活用なように思えてしまいます。
家の勉強には家の、通勤中の隙間時間にはその時間に適した方法があるので、皆様の学習がはかどる情報をお届けします。
隙間時間は家勉強の復習に充てる
まず結論として隙間時間で行う勉強は家で勉強し、解いて精読した問題の復習に充てたり、精読した問題の音声を聞いたりするのがおすすめです。
そして隙間時間に新しい問題を解いたりすることはあまりお勧めしません。
隙間時間は通勤中の比較的まとまった時間が取れる物から食事中や軽い10分ほどの移動時間など短いものまでさまざまなものがあります。
その時間で新規問題に挑んで答案をしても解いた問題が中途半端に終わってしまうからです。
一方で既に復習した教材を利用すれば隙間時間ごとにその問題と顔を合わせることになりますよね。
例として私は教材の復習として通勤時間のバス移動中に教材をやりますが、教材の前半程はっきりと記憶に残っています。
これは隙間時間の割合で前半部と顔を合わせる機会が多いからです。
復習したコンテンツの定着はその問題の文構造や単語、発音などを理解した上でどれくらい顔を合わせられるかがとても重要です。
そのため、隙間時間学習と非常に相性がいいのです。
マスクで隠して口だけ音読する
よく脳内音読とか言われますが、それを強化したものです。
電車の中で対面している人がこれをやっているとちょっと怖いのですが、常日頃から音読をしていれば実際に発声をしなくてもこの口の形でこの音が出るというのは染みつきますよね。
なので復習した教材を実際に口だけ動かして音読風にしてみるのです。
教材を読むだけだと朝は眠くなってしまったりするのですが、この音読風の復習はアウトプットの活動なので脳もスッキリしてきておススメです。
その日ごとに力を入れるテーマを決め、今日はリンキングをかなり意識してやってみよう。英語特有のtやd、thなどの音を意識して舌を動かしてみようと言った課題を作ってあげるとゲームのように楽しめていいですね。
舌を鍛えるつもりで
英語を長年やってくると感じるのですが、日本人には英語で発声するための舌の筋肉が足りていないのではないかと思います。
これは発音の基礎である英語耳をがっつりやりこんでみたり、音読をたくさんしてみると初心者でも体感できるのですが、舌が疲れたり段々出したい音についてこなくなるんですよね。
前述のマスク下で音読したりしていてもこれは非常によく感じます。
私は最近ボンジョビの曲をマスク下で舌を動かしてやっているんですが、速い曲になるとやがて舌が疲れてくるのを感じます。
こうした疲労感を感じられるなら英語ならではの音を出せる舌の動きをしているので効果的であると言えますね。
筋トレにおいて重量が少しずつ増えていくように、英語の音を出すための筋肉も音読や正しい発声をしようとして舌に負荷をかけてあげる必要があります。
恐らく初心者は舌がまずあまり動かないのではないかと思います。
日本語ではほとんど舌は固定されて発生しますよね。一方で英語は舌で音を作ると言っても過言ではありません。
それゆえ日本語にはないt,dなどの破裂音やs th kなどの子音だけの音、rやor,arのような移行音が非常に苦手ですよね。
これは音自体が日本語にないというのもそうですが、その音を出すための筋肉が鍛えられていないからだと思うのです。
なので隙間時間があればこうした英語特有の音を含む文章や単語を集中的に読んで形を作ることで結果的にリスニングの成果に繋がります。
これもまた隙間時間のような僅かなタイミングで頻繁に繰り返すことでものにしやすくなりますね。
隙間時間と単語の復習は相性がいい
隙間の勉強といえば単語と思いませんか?実際相性はいいです。
単語はとにかく出会う回数が大事です。何せ学んだことの60%は1時間で忘れてしまうと言われています。
隙間時間にしつこく単語を学べばその語彙が無意識に定着してくれます。
そしてやはり前述の通りマスク下などでしっかり舌を意識して音読してほしいですね。
イメージとしては単語ではなく音で覚えられるぐらい読み込めるのが理想です。
個人的には単語帳で単品で遭遇した語彙の定着はあまり定着しないのですが、それに付随する音と連想して意味やニュアンスが入ってくる感覚があります。
単語帳で1単語で覚えると文で出会ったときに連想するものが無いので見たことはあるけど何だったか思い出せないとなりがちなのですが、音まで込みで覚えておけばうわ、この音難しかったやつだとかいろいろな形で意味が連想されます。
単純に音読込みの方がインプット合うプットの両方の利用で脳が活性化するため、取り入れていきましょう。
レストポーズ法で暗唱
レストポーズ法は筋トレの用語なのですが、英語学習でいうと短期間の暗唱に近いです。
よく精読した文章に対して文そのものを覚えてしまうことで学んだことを丸ごとインプットしつつ暗唱でアウトプットできます。
コツは一文ずつ覚えておくことで、文頭から一文まず記憶します。
非常に負荷が高いため大変なのですが、このやり方の利点としては
精読しているため、話の展開を覚えていること
精読済みのため文構造をなんとなく覚えていること
聞いた英文を記憶、推測する能力が鍛えられること
などのtoeicリスニングパートで丸々使えるスキルが鍛えられます。
例えば This notice will be published on next mondayというような文があったとき、文頭にnoticeがあるから受動態になるはず nextがあるから未来の話をしているのかな?聞き逃したnotice以下のところには受動態で未来の要素が入るかもしれない、ちょっと考えてみよう…will be publishedなら違和感がないなというように知識をフル活用してパズルのように暗唱していくことが可能です。
こうして頭を使って作った文章というのは非常に頭に残ります。
非常に有効な方法ですが、実は必要なものも隙間時間に使う精読した教材と音声のみで完結します。
やり方を変えるだけで1つの教材から多くのことを定着させられ、私も高負荷のトレーニングとしてよく使っていました。
暗唱もまた、繰り返しの効果が高いので隙間時間の学習と相性がいいです。試してみてください。思ったよりできなくて驚きます。
また、英語の保持能力はあまり話題に挙がりませんが、パート3や4でとても重要となります。
これは聞いた文章や聞いた音声を保持し続けるという点と先読みした文章を保持する2つに左右するためです。
試しに何か短い音声を聞いてそれを暗唱してみて欲しいのですが、思った以上にこれはできません。
これは英文を頭に保持する能力が最初は低いためです。
これを改善していくには無意識に処理できる英文の方を増やしてあげる必要があります。
そのためには英文の方を自動で読めるようになるこの暗唱とレストポーズ法が有効です。
日々の英語学習にも取り入れて上げれば、体感できるほどにパート3や4の音声が聞きやすくなるはずです。
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