英語を学ぶ教材、何から手を付ける?
発音や文法書を通読したらいよいよ何かしらの教材に手を付けていくことになります。
私は学習初期には英語=単語の印象があり、正直toeicを受けることも考えていなかったのでDUO3.0という教材からスタートしました。
DUOは有名かつつユニークな単語帳で気になる方も多いかと思います。私の所感をお伝えします。
最初の教材は大変である!
まず結論として個人的にはDUOスタートでよかったかなと思います。
これは色々な表現と文法が出てくるので、文法書に乗っている多くの文法が学べるという点と、そのまま単語を変えれば使えそうな表現が多いことから、なんか英語使えてない!?という感覚が早期に味わえたためです。
一方でtoeic受験のようにやることが決まっているならば、最初の教材からtoeicのものをすべきだとは思います。
DUOに限りませんが、1冊目の教材というのはとにかく大変です。
最初の教材は特に0から英語を始めた人に取ってその全ての単語、文法が知らないものとなります。
それをしっかり調べて進むために1ページめくるだけでものすごく苦労することになります。
例えばDUOの例文を取ると We must respect the will of the individual という短文が最初にありますが、最初に分かるのはおそらくweだけです。
mustとは何か? respectってあのリスペクト? theってなんだ…というように初対面のバーゲンセールです。
それらすべてを調べていき、人に説明できるレベルまでかみ砕くと1ページ進むのに30~1時間ぐらい平気でかかります。
勉強始めたてはそんなものなので、安心してください。
DUOスタートのいい所
短文が多数あるので諦めずに勉強ができる
これはDUOのいい所だと思います。
toeic教材から始めるとおそらくリスニングパートからほとんどの人は始めるはずですが、パート3.4の長文問題というのは0から始めたような人に取って文章が非常に長いので、1文で1時間以上の時間がかかると思います。
その点DUOは先ほどの例のように1文自体は非常に短いです。
それゆえ隙間時間などに取り組みやすく、もう一文だけでもやっておこうかな?ととっつきやすいです。
成長が体感しやすい
DUOですが、この単語帳、実は語彙数がものすごく多いです。
これはAという単語に意味が近いB,C,Dなどの表現も載っているためです。
なんと反意語や表現も載っています。
私はDUOからスタートし今でもDUOを音読していますが、toeic880になった今読み返すと類似の単語でも高難易度のものを除いて意味が分かるものが増えており、成長したもんだなぁと実感しています。
英語学習教材は数多くありますが、こうした後々成長を感じられるような仕組みになっている教材というのはDUOぐらいなものではないかと感じますね。
基本的に教材の多くは解いて復習して理解してしまうので、後々振り返って成長を感じられるというのは少ないです。
セクションごとに復習がしやすい
英語学習は文法書で構造を理解した後の復習が大事です。
DUOは数ページの1セクションから復習ができるので、ひたすら同じセクションを反復するなど後々必要となる英語学習の基盤を作り上げるのにも適しています。
短文を口から自然に出るまで繰り返す。これはいわゆる暗唱という勉強方法の短文バージョンです。
非常に有効ですが、暗唱自体はかなり難易度の高い勉強方法なんですよね。
DUOが優れているのはこの暗唱を自然に行えるようにする土台を作ってくれるところにあると思います。
小さく始めやすい
学習初期程挫折率が高くなります。
これは特に目指すところと自分の今いる場所のギャップを勉強することで体感することから来ると考えられます。
そう、toeic教材ってpart1.2を除いて文章が長いんですよね。
長文で訳が分からず嫌になってしまうのは英語あるあるだと個人的に思います。
DUOは1文が5秒もあれば読めるのでとにかく小さく始めやすいですし、携帯して隙間時間に英語を学ぶなどの今後の英語学習で役立つ勉強方法が自然と身に付きます。
何より気持ち的に長文をこれからやるというよりも机に向き合える可能性がずっと高いと思います。
悪い所
量は多い
DUOはいきなりこれから始めるには量がかなり多いです。
前述の通り1文が短いものの本の厚みはなかなかのもの。
やり遂げれば自信が付きますし、今後の英語学習もなんとなく行けそうな気が湧いてきますが、多分0スタートでDUOから始めたら半分くらいは脱落しそうな気がします。
簡単ではない
DUOの例文は難しいものではありません。
しかし結構しっかりと文法の表現が使われています。
中学英語レベルの基礎が抜け落ちている0からスタート組では、私もそうでしたがなかなか進まないです。
一方で裏を返せばやり切れればおおよそ頻出の表現の理解ができるようになるという見方もあります。
隙間時間があるならやれてしまう→強迫観念にとらわれる
DUOは持ち運びに便利なサイズでかつ5秒もあれば読めてしまう手軽さがあります。
逆に言うとDUOはいつでもできるということです。これがやらなければならないになるとストレスになる可能性があります。
逆に利用して散歩中に音読するとか、長距離を歩きながらDUOを学ぶとか活用する術もあります。私は片道1時間歩いてDUOやってましたね。
歩きながらDUOやってカフェで勉強して新しいセクションを増やして、帰りも1時間かけてDUOやっていました。
今考えるとすごいなと思います。
DUOは日常会話的な部分で使える表現が多く、文法もたくさん学べるいい教材であるのは間違いないと思います。
しかしあなたの英語を学ぶ目的がtoeicであるならば優先度は下がるかなという感じですね。
もしDUOで始めるか迷う場合には選択肢としては2つあるかと考えており、1つは特に教材など選ばずに公式問題集から手を出す方法です。
これは0からスタートではコテンパンに打ち負かされる手法となりますが、最初から本番形式で学べ、自分で分からない部分を調べる本来の英語学習が早期から学べるのでお勧めです。
仮に挫折しても早期挫折なのでダメージも少ないです。
もう一つはtoeic教材の内、文字の少ないpart1.2から始めるものですね。教材としては公式よりも1回分問題の多い摸試がおすすめです。
toeicの中でもかなり負担が少なく、表現や単語が増やせるのでこれもおすすめです。
このパターンで非常におすすめしたいのが究極のゼミシリーズです。
これは私も相当お世話になりましたね。各パート全ておススメです。どちらかというとリーディングの方がおススメですが、初心者はpart1,2をまとめたものがあるのでこれから始めるのがいいかと思います。
DUOで始めたい方は英語を趣味として始めたい場合や実践的な語彙を学びたい方辺りがいいのかなと思います。
基礎的な部分が鍛えられますし、暗唱できるほど読み込めば単語を変えるだけでかなり色々な表現が扱えるはずです。
DUOは目的に応じて使い分けていきましょう。
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