toeic700点や800点でイキるな。ダニングクルーガー効果に気を付けよう。

ダニングクルーガー効果に気をつけろ

英語に限らず知識マウントを取ってくる人というのはいますよね。

TOEICで平均以上を取って英語をやっていない人とかを馬鹿にしてはいけません

SNSなんかを見ても俺の方が知っている私の方が点数が高いから凄いというようなマウント合戦は眼にしますが、そうした威張っている人たちを遥かな高みから眺めているのが高得点者たちです。

少し物事を齧った程度の人がそうでない人を馬鹿にする構図は日常でも多々目にしますよね。(お前そんなことも知らないのかなど)

これこそまさにダニングクルーガー効果です。英語をはじめ何かを学ぶ人が覚えておくべき効果です。

ダニングクルーガー効果とは


ダニングクルーガー効果は物事の成長には段階があり、ある種の自身のその対象における成熟の具合を図ることができる法則です。


知っておけばふとした雑談などでも相手のレベルがばれます。

人の写真にケチをつける自称アマチュア。そんなことも知らないのかと馬鹿にする自称業界通などなどたくさんいます


物事は何も知らない段階、バカの壁、絶望の谷、啓蒙の坂、継続の大地というように自身の実力と実際の実力の認識にずれが生じてしまう状態があります。

具体的には聞きかじった内容や書籍、webの情報や動画由来の情報を見てそのジャンルのすべてを把握したような気になってしまうバカの壁

コーヒーを飲み始めて自家焙煎にこだわり、セントラルキッチン式を馬鹿にしたりするのもある種のダニングクルーガー効果といえそう

そこから知識を深めるとそのジャンルの情報網の本当の深さを知り、以前のバカの壁にいた自分を恥じ、自分はなんて素人で恥ずかしいことをしていたんだと一気にそのジャンルへの自己肯定感が落ちます。(絶望の谷)

その後、学習を続けるにつれて認識と実力が近しいところに重なっていき(啓蒙の坂)

最後には他者評価と自己評価が等しくなり、学習し続ける継続の大地へとつながります。


必ずしも当てはまるとは言えませんが、あることについて学んでいく際のプロセスを現したようなものです。

当てはまるケースはかなり多い法則ですね。

特にネットで知識を齧った様な人たちやSNS界隈のような聞きかじった知識でマウントを取る方たちを見ていると当てはまっているなと思います。

ネットでかじった知識、数時間勉強して分かった気になること。例を挙げればきりがない。


例としては学者を無視して持論を展開する自称有識者などが分かりやすいですよね。

ちょっとネットで齧った知識で専門家に喧嘩を売る。まさに自己評価と他者評価が異常にズレている例です。

学者は実力と世間からの評価がおおよそ一致しているケースが多いかと思います。(継続の大地)

専門家にAIの内容を送る自称専門家素人なども該当する

なので丁寧に対応されるケースが多いです。

これは専門家はダニングクルーガー効果でいうところの終盤である継続の大地の位置に降り、知識と経験が勉強年数により他者評価と自己評価で同じ位置にあるためです。


そのジャンルの広さを知りあらゆる可能性を考慮するため、やんわりと断言を避ける傾向があります。

一方で知識を聞きかじったバカの壁にいるものは自己評価が異常に高いものの他者評価は無い状態にいます。


どんなジャンルでも科学的根拠を無視して持論を展開し、物事は断言する傾向が見られます。

また、少し頑張って得た資格や成果を持ってそれよりもはるかに上に位置する方に噛みつく方や一般人に向けてマウントを取り始める人もいます。

800辺りで自分の英語のできなささを痛感する


そうした実力以上に自己評価が高い人がバカの壁にいる人です。

ここで止まらず勉強を続けていくとある時世界の広さを知り、実力以上に自己評価が低い絶望の壁にたどり着きます。おやおや?なんか英語界隈でも聞いたことがあるような話ですねぇ

toeicでいうと900辺りの人って謙虚というか他学習者に敬意を払っていますよね。

これは900前後程度で英語の世界の底知れなさを知り、900程度があまりにも当初思っていた英語ができる人材とかけ離れている事実を知るためです。

そして同時に900以上の人やそれ以上に英語を続けている人へ尊敬の念が生じるのです。

そのため、900付近の人は英語がむしろできないと認識している方が多いような気がしますね。

それでも英語を続けていくと自己評価と他者評価が上がってきて、実績などもついてきて実力と評価が等しくなる継続の大地にたどり着きます。


900のスコアを基に実務について経験を積んだ人などがそれにあたります。

マウントは無知をさらす


ダニングクルーガー効果は英語に限らず全ての勉強を始め頭に入る知識に使える効果です。

他人に何かでマウントを取りたくなった時、自分はバカの壁にいないか?と思ってほしい


英語においては600点~800点くらいの人が最も攻撃的で、自分は英語ができるという認識を持っているような偏見があります。

確かに800点は上位15%ぐらいとなかなかに凄いものですが、受験者の15%とみると実際には割といるという印象です。

これが900で3%とかになると上澄みですね!凄いと言えますが、実際にはそうではありませんよね。


その状態でマウント合戦をしているのは非常に可愛らしいものであり、もっとお勉強したら恥ずかしがるんだろうなぁとちょっと面白い目でも見てしまいます。

ある種のリトマス紙的なもので、この法則を知っていると雑談が面白い

逆に言うと強気でマウントを取る人というのは実はたいしたことが無い人なんだなというのもこうしたダニングクルーガー効果を知っていると分かってしまいます。


本当に知識がある人は必ずしもそうとは言いませんが、知識を持っているのに大変謙虚でそうした態度に尊敬の念を持ってしまうほどです。(もちろん人によるが)

例えば知り合いの学芸員の方は知識量に対し大変謙虚で人間的に尊敬できる方が多いです。

その道のプロを突き詰めたような方たちの姿ですよね。

あなたのふるまい次第で実際にあなたはどれほど知識をもっているのか?という部分もばれてしまいます。

苦労して進んだ道を他社へのマウントに使うな。ただのアホに見えるぞ。

toeicの勉強を続けていると700や800への到達は確かに努力を必要とします。しかしそれ以上の実力をもつ魔物たちも多くそこよりも上に身を潜めています。

英語学習を通じてあなたはとある知識を0から積み上げていく過程で経るそうした英語という物事への見方の変化を経験することになります。

英語を乗り越えて他のジャンルに手を出して見ると、同様の自己認識の変化を経験することになりますので、このダニングクルーガー効果はよく覚えておくと日常の些細なコミュニケーションなどから他者にその傾向を読み取れて面白いですよ。

これもまた英語学習の副産物のようなものです。他にもいろいろな英語で法則を見るシリーズがあるので興味が湧いたら見てみてください。

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